リノアの今
― 住人にとって、まちにとって「リノアがあってよかった」と言われるように ―
リビタ
企画担当 井上聡子 さん
企画担当 本田雄三 さん
建築担当 福島紘子 さん
建築担当 下向芙実子 さん
リビタがマンションを一棟まるごとリノベーションしたのは約 14 年前。当時はまだリノベーション自体が珍しいものでしたが、いまでは人気を博し、新築でもリノベーションのように自由設計を取り入れることがあるそうです。そんな時代の流れとともに、「お客さんが求めるのは、建物そのものよりも、自分らしい暮らしやコミュニティになってきている」と、みなさん実感しているそう。
「リノアでは、これまで懇親会やまち開きイベントを開催して、住人のコミュニケーションのきっかけづくりをお手伝いしてきました。ベタベタの人間関係では疲れてしまうから、ちょうどよい距離感でつき合える方法を今後も考えていきたいです」(本田雄三さん)
「住人や地域の人たちがリノアの共用部分で自然に関わり合ってくれるとうれしいですね。こういう使い方もできるんだよと、逆に住人さんに教えてもらうことも多いです」(井上聡子さん)
「リビタの一棟まるごとリノベーションでは、建物がそのまちにとってどんな存在なのか、意識するようにしています。共用部分を設計するときも、いつも地域のことを考えてきたと思います」(下向芙実子さん)
建物をつくって終わりではなく、その後も継続的に関わっていくのがリビタのスタンスです。「あとリノ」といって、住んでから専有部分に手を加えることもできます。最初につくりきらずに、暮らしに合わせて部屋を変えていけばいい。そうした〝ゆるさ〟も、リノベーションらしいところです。
「いまの新築は、売りやすいようにギリギリまで床面積を増やそうとします。その点、昔の建築はゆったりした設計のものが多いんです。効率を求めすぎないからこそ生まれるゆるさが心地よいし、多様な人を受け入れるんですよね」(下向さん)
「『私たちの土地です!』と敷地を囲うのではなく、あえてセキュリティラインを下げて、まちの人が集まれるスペースをつくることが、リノアでは多いですね」(福島紘子さん)
「お互いに顔を知っていると安心感があるし、防犯にもつながる。いまはいつ何時災害が起きるかわからない時代なので、自然に相互扶助の形ができるといいと思っています」(井上さん)
「このまちにリノアがあってよかった」もしそう 言ってもらえたら、とてもうれしいとみなさんいいます。リノアはこれからも地域に開かれたマンションを目指していきます。